これまでほんとうに、いろんな人に出会いました。寡黙な人、頑固な人、楽観的な人や、なんだかいつも挑発的な人まで… 選手にもコーチにも、いろんな性格を持つ人がいました。
いろんなタイプの人がいますが、自分が得た結果の捉え方は、大きく二つに分かれると考えています。今回、この二つのタイプの違いについて思うことを書きます。
自分に問う人、外側へ向ける人
一つは、自分が得た結果の原因を自分に問う人。そしてもう一つは、結果の原因を外側へ向ける人。
原因を自分に問う人は、解決方法や改善策をいつも自分で見つけようと努力します。たとえ結果が良くなくても、その責任を他人へ転嫁させることはありません。
逆に原因を外側へ向ける人は、いい結果が得られなかったとき、自分以外の誰かや、自分が置かれている環境などにその原因を探そうとします。時折、他人に対し攻撃的な姿勢を見せることもあります。
大きく成長した人
どちらのタイプがどうだと言う話ではありません。だけどこれまで出会ってきた人の中で、大きく成長したのは、いつも自分に問うてた人だと言えます。
もちろんはじめから自分に問える人ばかりではないです。だれかに責任を押し付けたり、わがまま言い放題で環境のせいにまでしていたような人でも、その原因を探す向きを自分に変え、大きく成長した人をたくさん見てきました。
これとは逆に、才能があっても目指す目標に近づけなかったのは、結果の原因を外側へ向けていた人に多いと言えるかもしれません。このタイプの人は壁や問題に遭遇したとき、さらにその原因をもっと外側へ向けることもあり、主張に食い違いが生じ孤立していく傾向にありました。
向きは自分で気づかない
ほとんどの人(とくに若い年代)は、得られた結果の原因に対して、自分の意識がどちらに向いているか気づくことありません。
でもこの向きは誰かの助言によって、気づかせることも、行動を変えるきっかけを与えることもできるはずです。
突き放さず愛情をそそぐ
誰かに何かを気づかせようとすると、つい熱が入りすぎることがあります。それが自分の子どもとなると、さらに熱が入るでしょう。だけど、子どもが不平不満を言ってきたり、受け入れがたい振る舞いを見せたとき、頭ごなしに叱りつけるのは得策ではありません。
まずは子どもが話す内容に耳を傾け、その矛先がどの方向へ向いているかを知ることからはじめてみてください。相手が子どもだからと考えず、その主張をちゃんと聞き、その向きをしっかりと見きわめてから、助言を与えるようにしてみてください。
大切なのは愛情です。そして、どうであっても最後まで寄り添ってあげることが大切です。
オランダのスター選手が語った、親子の素敵な関係を感じさせる2分の動画です。興味がある方はご覧ください。