頭の中の桃と馬

コラム

いつも子どものお世話でいそがしい、お母さんたちへ。

お母さんは朝から、あれやこれやと忙しくしているのに、だれも誉めてくれません。ほっと一息ついたかと思うと、子どもから遠慮のないオーダーが入り、思わずギャーっと叫んでしまうことも。

ぱたっと寝た子どもの顔を見て「ごめんね」とつぶやく日々。

そんなこんな激動の日々が続くと、ストレスがたまりますよね。

今日はそんなストレス発生の仕組みと、どうやってそのストレスを解消できるかを、チョー簡単にお伝えします。

小さな二つの桃

イヤなことや、怖いことがあると、頭のど真ん中あたりにある、小さな二つの扁桃体(以下、桃)がびっくりします。

びっくりした桃は、頭の中にいる友だちに連絡をして、最後にコルチゾールという、とてもやんちゃな物質を生み出すそうです。

このコルチゾールがストレスの原因です。

これが増え続けると、イライラが爆発!コルチゾールが頭の中で暴れることによって、ストレス反応が起こります。

正義の味方は「馬」

知ってますか?みなさんの頭の中には海馬(以下、海馬)という馬がいるんです。この馬はとても優秀で、コルチゾールの暴走にブレーキをかけてくれます。

また、この馬は頭がよくて、いろんなことを記憶してくれてもいるんです。

この優秀な馬がストレスを解消くしてくれる、お母さんたちの正義の味方です。

馬は走らないと死にます

なんとも衝撃的なタイトルですけど、本当らしいです。

じっさいに、ストレスを抱えつづけて過ごした人の馬は、小さくなっていたそうなんです。

だからちょっとしたもの忘れや、記憶が飛んでしまうのも、このことが関係しているんですって。

馬を走らせて元気にしてあげないと、コルチゾールに負けて小さくなって、走れなくなります。

でも大丈夫。運動することで、その馬を元気にさせることができます。

たくさんの研究結果

頭の中の桃と馬のことについて、研究するすごい人たちがいます。

本当にすごいと思います。

この人たちのおかげで、ストレスの正体を私たちは知ることができます。

ストレス解消には運動がいい!とは何度も聞かされましたけど、頭の中のことについては、これまで聞くことがなかったですよね、きっと。

ちょっと軽い運動で、桃と馬のいい関係を保つ

この人たちの研究によると、運動している人たちのグループは、ストレスを感じることがやはり少ないようです。そして、その理由は頭の中の桃と馬の関係だと説明してくれています。

運動といっても、アスリートレベルの運動は必要ないです。ちょっと20分くらいのウォーキングだけでも、馬は元気になります。

1回やるだけでは効果はないですけど、ストレスを軽くするための、少しの運動なら、継続するのもきっとかんたんですね。

「天高く馬肥ゆる秋」晴れた天気のいい日に、子どもといっしょに散歩して、馬を走らせてあげてください。きっと効果があるはずです。

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