子どもにとってのサッカーをコーチ目線ですこしだけ語ります。
なぜサッカー?
サッカーには成功の数も、失敗の数も無限にあります。同じようにプレーのアイデアも無限に作れます。
コートの端と端に設置されたゴールへ向かう方法も、ゴールを守る手段も無限です。子どもどうしのコミュニケーションの広がりなんて宇宙レベルです。
だから、一つのゴールへ向かう単純な作業を延々に、しかも夢中になってつづけることができるんです。
夢中は技術力と発想力を高める、とても有効な心理状態です。ゲームをする子どもを見れば納得できると思います。その夢中を引き出せるのがサッカーなんです。
大人の態度
ある指導者の言葉を思い出します。
「シュートが決まってコーチがガッツポーズをすると、子どもたちもするようになる。それとコーチが笑顔でいると、子どもたちも安心して笑顔になれる」「単純なことだけど、それが一番の指導方法だと思ってる。だから、できるとか、できないとかはもう少し後でもいいんじゃないかな」
夢中になりたい子どもを支える、私たち大人の態度もこうありたいものです。
不器用さは理解へ
大人も失敗すると、少し心がさみしくなりますよね。そして、それがつづくと自分の能力を疑うことさえあります。でも幼い子にとっての失敗は、大人が感じるほど深刻なものではありません。
子どもの小さな失敗を深刻に捉えず、不器用さを楽しめるくらいがちょうどいいです。
「不器用さかから生じる失敗は、やがて理解へと変化する」
これはフランスの何とかという学者の言葉です。子どもの成長はこの言葉どうりだと今も信じています。
子どもの小さな失敗を先回りして防ごうとするほど、私たち大人は子どもの成長機会を奪っているかもしれません。
スポーツ教育
サッカーに限ったことではありません。スポーツが子どもの成長に与える影響はすごく大きいです。
だからこそ周りに存在する私たち大人も、スポーツのあり方をシンプルに、もっと深く考えるべきだと感じます。
おわりに
この記事に掲載した画像はすべて、ユナイテッドがスタートして1、2年目のものです。この期間に子どもたちはいろんなことを教えてくれました。