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3月23日

最近ヨーロッパから日本に帰国した、日本人サッカー選手があるインタビューで語った言葉。

Jリーグのサッカーは世界のサッカーとは違う種目

すごく勇気ある発言だと思う。しかも、重要なメッセージでもあると思う。

日本のサッカーをバカにするなって、思うかもだけど、僕もこの言葉に賛成かな。

でもね、賛成するんだけど、同時に強く否定もしたい。

今回は、僕がユースのコーチの時代に行った、オランダ遠征での経験を書くから読んでみて。

オランダ遠征

2001年、日本国内で力を発揮しはじめたユースチームが、オランダ遠征に行った時の物語(実話)。

どんな話かって?

メンタルもカラダも、そして夢もすべてボロボロになるぐらいに、やられた話し。

当時のオランダサッカーは、世界から注目を集めていて、アジア圏、なかでも日本では超ブームといっても良いほど。

オランダは日本の9分の1の大きさだけど、今でも世界中に有名選手を排出してる国でもあるんだ。

でね、対戦した相手はフェイエノールト、フィテッセ、ヴィレムⅡ、デン・ハーグ、アンデルレヒト、そしてアヤックス。

日本では負け無し状態のチームが、同年代のBチームにも、時には一つ下の年代の相手にも何も出来なかった。というより、何もさせてもらえなかったと言った方が正しい。

ボロ負け

グランパス 0-3 フェイエノールト
グランパス 1-3 フィテッセ
グランパス 0-2 ヴィレムⅡ
グランパス 0-4 デン・ハーグ
グランパス 1-3 アンデルレヒト(ベルギー)
グランパス ?-? アヤックス

数字だけを見れば、まぁまぁ頑張ったねって言えそうだけど、違うんだよね。

ただ負けただけじゃないんだ。ボロボロにされたんだよ。

本当の意味でのボロボロ状態。サッカーって一体何なんだろうって思える内容。

最初のフェイエノールトの試合後なんてさ、みんな体じゅう傷だらけ。何が起こってたのか分からないくらい、右へ左へ振りまわされ敗北。

それで、二日後のフィテッセ戦なんて、治りきってない傷の上に、さらに傷を重ねられるようなやられっぷり。ディフェンダーの選手なんて、試合後シャツ脱いだらアザだらけだったんだ。

フィテッセ戦で1点取れたことを喜びたいけど、この1点はフィテッセのU15の選手が出はじめた最後の時間。

ぶっちゃけ素直によろこべるわけないよね。

でさ、このいくつものボロ負けの試合を目の当たりにして、僕は思ったんだよ・・

「これ、違うスポーツだ」って。

やってること全然違うってね。

コーチとして何もできない上に、何もかもが違いすぎるって思って呆然となった。

そして、最後のアヤックス戦。世界でも育成年代でスーパー有名なクラブとの対戦。

どうなるか想像できる?

アヤックスユースBチーム

予定していたアヤックスユースAチームとの試合の当日、出てきたのはBチーム(約束していた相手が試合に来ないのは外国ではよくあること)。

Bチームといえども、世界屈指のユースチーム。身体のデカさはレベルが違うし、パスを回すスピードの差なんてのは、名鉄電車と新幹線。

試合開始直後から目が回るような速さで、ボールを回されて、なにもできないまま前半10分に失点。

ってことは、何点とられるの?って思うほどの試合内容。

何をやっても解決できない、何をやっても通用しない、どうやっても勝てない。そんな雰囲気。

情けない話しだけど、コーチとして何の解決策も見つけることができなかった。

でもね、ある一人の選手の、たった一つのプレーが、すべてを変えたんだよ。

日本人、覚醒

前半残り15分。ユースのキャプテンが、相手のエースに強烈なタックルでアヤックスの決定機を阻止。

クリーンで強烈なタックルに、相手選手もサポーターも沈黙。

オランダに来て、レベルの違いにショックを受け、ネガティブ発言ド連発中だったキャプテンが、最後の試合で覚醒した。

このワンプレーがすべてを変えた。

もしかしたら、僕のその後の人生にも大きな影響を与えてくれたプレーかもしれない。

マジで、めちゃかっこ良かったよ。

たぶん試合を見に来たオランダ人全員が、このプレーで思ったはず。

「日本人、やるじゃん」って。

ハーフタイム

「このまま日本に帰れんぞ。最後までボロボロじゃあ、日本をバカされるぞ。俺たちのサッカーはサッカーじゃないんだよ。きれいに上手くプレーしようとかじゃないんだって!俺たち戦ってないからやられまくってるんだって。ビビるな!もっと闘おうゼ!」

誰が言ったかわかるよね。

身も心もボロボロの、超ネガティブ発言連発中だったキャプテンが、とつぜんロッカールームで発した言葉。

ちょっと良くない言葉かもだけど、何もできてない自分にブチギレて、まわりにも吠えまくったんだ。

覚悟を決めた時の人の目って鋭いし、やっぱカッコいいね。

キャプテンが覚醒して、選手たちみんなが燃えた。

アニメで目の中の炎がメラメラ燃えるの見たことあるでしょ?僕はこのとき初めて見たよ。

選手たちの目を見て後半は「やれる」と思った。

後半すごかったぜ。マジで。

つづく


「日本サッカーは世界のサッカーと全く違う」

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