二人の選手がクラブを出ていく時に言った言葉。
「俺、ずっと同じ場所にいるの耐えられへん。世界に出て勝負する」
これ言ったの本田圭佑選手ね。
もう一人。
「オランダで勝負してきます」
これは吉田麻也選手。
この二人の言葉聞いて、みんなはどう思うだろうか。
当時の監督でさえもこんなこと言ってた。
「ヨーロッパで認められるのは、そんなに簡単じゃない。もっと日本でがんばった方がいいよ」ってね。

やれるか、やれないかは、やってみないとわからない。
何か新しいことを始める時って、期待感もあるけど、勇気もいるよね。
前に頭の周りを飛び回るハエのことを話したと思うけど、何かやる前ってさ「失敗したらどうしよう・・」とか「周りの人はどう思うだろう・・」とか考えたりしない?
この考え方はね、どんどん積み上がっていって、知らないうちに弱い自分を作ってしまうんだよ。
どんなに大きな成果をあげた人でさえ、やる前は少しの不安を持ってると思う。
じゃあ、こういう人たと僕たちは何が違うかっていうと、小さな不安を突破する努力をしてるんだ。
自分ができるかどうかなんて、やってみないとわからないって知ってる。
自分を変える
これだけは言える。
自分で行動して経験した時だけ自分を変えられる。
二人の選手、たぶんこのこと知ってたと思うんだよね。
そりゃ不安があったと思うよ。
当時は二人とも英語が話せなかったし、海外で生活したこともなかった。しかも当時の海外のサッカーレベルと日本のレベルには、まだまだ差があったしね。
こんな状況でも二人は、突破を試みた。
だから今がある。

自分のルールに従う
今、君の生活でのルールって何かある?
自分が決めたルールだよ。
少ないんじゃね?
じゃあ、質問変えるよ。
無意識に守ってるルールって、一体どれくらいある?
たぶん、君の周りに溢れかえってるよね。
僕たちは、このルールの中で生きている。絶対に守らなければいけないルールもたくさんある。
でもね、このルールの中で何も考えず、何も主張せずに生きていると、大切なことを忘れてしまうんだ。
自分は「何をすべきか」って考えること。
決める権利は自分にある
いわゆる一流って言われる選手に共通していることがあるんだ。
それは、自分が決めたルールに従って行動してるってこと。
これもこの前に話した、努力って部分と同じ領域なんだけど、一流は自分のルールをもってる。
ちゃんと自分のルールに従って行動してるんだよ。
自分のルールがあり、それを守って行動する人が、違う人生を歩んでいくんだ。
自分のルールを決めることって、とても重要なものというか、もしかしたら、誰にでも与えられている権利といっていいかもしれないね。
自分のルールを積み上げろ
ひとつだけ自分のルール作ってみて。
超簡単なことでいいよ。
たとえば、自分の部屋をいつもきれいにするとか、脱いだ靴を揃えるとか。あと、10時以降はゲームしないとか、どんなに疲れていても朝は笑顔で家族に「おはよう」って言うとかね。
小さなことを習慣にしていくんだ。そしてそれを積み上げていく。
続けていくうちに、自分がどういう人か見えてきて、自分でできること、できないこと(やりたいこと、やりたくないこと)が分かってくるよ。
そうすると、自分がなりたい未来の姿が見えてきて、それを叶えるために、自分に足りないものが分かってくる。
これからの長い人生で、たくさんの出会いがあるし、誰かの影響を受けることもある。
でもね、自分を変えることができる唯一の人は「自分」だっていうことは忘れずに覚えておいて。
また4月に会おう。
じゃあね。
