前回のブログから少し時間がたったけど、今回は前回の続きで、後半に何が起こったのかを書きます。
そして、今回のテーマ「Jリーグのサッカーは世界のサッカーとは違う種目」について、僕なりの結論を書くね。

反撃開始
後半はユースが攻勢に出て、残り20分くらいで見事に得点。
そしたら何が始まったと思う?
アヤックスユースのAチームの選手が出はじめた。
全員ではなかったけど、たしか3、4人は出てきたと思う。
後半の後半
残り15分間は、アヤックスユースの猛攻撃。
いわゆる本気モードってやつだね。
おもしろいと思わない?試合前は「今日はAチームの選手は都合がつかなくて出れない」って言ってたはずなのに(笑)
当時最先端をゆくアヤックスユースが、日本のチームに負けたとなると、オランダの恥って言われるだろうからね。
そりゃすごかったよ。
プレーの精度とか判断の速さとか、ぶっちゃけ全然ちがっていた。
余裕だった相手チームの雰囲気が、ごろっと変わってすごい試合だったよ。
残り15分は、ユースは殆どボールを持つことができずに、自分たちのペナルティエリア付近で必死の守り。
でもボールは完全に支配されつつも、なんとかアヤックスの猛攻撃をしのいで試合は1-1で終了。

なにが違うんだろうか?
話しを前回のブログのスタート地点に戻すよ。
「Jリーグのサッカーは世界のサッカーとは違う種目」という今回のテーマ。
このオランダ遠征で得た印象だけど、ユースの選手たちの技術が圧倒的に劣っているかと言えばそんなことはなかった。むしろ細かな点では上回ってるぐらいかもしれなかった。
でもね、違ったんだよ。ぜんぜん。
- 予測
- 判断
- 修正
この3つ覚えておくといいよ。
これから君たちが、選手としてレベルアップを目指すためには、欠かせないめちゃくちゃ重要なポイント。
もう一度言うよ。レベルアップするために、めちゃくちゃ重要なポイントなんだよ。
アヤックスユースの選手たちは、いつも予測しながら状況を見て判断し、上手くいかない時はすぐに修正していた。
この「考える」サイクルが高速回転しているように見えた。
そして、自分の行動には「理由」があった。
簡単に言うと、自分で判断してプレーしてるってこと。だれかに操られて、プレーしていないってことだね。
11人全員の「高速回転する考える力」が繋がりあって、全体のプレーが高度になっていく。
違いはここなんだよ。ここがまったく違う。
外国人から見た、日本人の特徴
僕が出会った外国人の監督、選手みんなが同じようなことを言う。
日本人はボールを扱うのがすごく上手。
平均的にはヨーロッパや南米と比べても高いレベルだね。でも、
みんな同じ。
多くの選手が両足でボールを扱えて、言われたことをちゃんと守ってプレーすることは、とにかく凄いんだって。
でも、上手いけど特徴がないって、みんなが言う。
ちょっと考えさせられる言葉じゃない?

だれが主役か?
海外に比べて、日本のサッカーのレベルが低いなんて、僕は絶対に言いたくない。
むしろ、日本人の方がサッカーというチームスポーツに向いていると思う。技術レベルも絶対に高いし、とにかくプレーすることに集中できる。
でもね、いろんな国で試合を見て、練習もたくさん見たけど、昔も今も変わらない、僕の海外サッカーの印象がある。
それは、海外は選手が主役ってこと。残念だけど多くの日本人選手は、自分が主役になれてない。
試合でも練習でも、もっと自信をもって、自分の考えてることを表現する姿が見たいかな。
上手くできるかどうかなんて、やってみないと分からないし、上手くいかなくても、他のやり方を試せばいいんだよ。
とくに練習では、そうあってほしい。自分は何ができて、何が足りていないのか、いろんな方法を試して初めてわかってくるはずだよ。
「Jリーグのサッカーは世界のサッカーとは違う種目」この言葉は、技術のレベルのことじゃないんだ。サッカーへの取り組みかたや、考え方なんだよ。
僕はそう思うよ。
長い期間の遠征だったけど、僕にとって最高の経験を与えてくれた遠征だったかな。
みんなもこれから、サッカーを通じていろんな経験ができるといいね。
じゃあ、また来週の月曜日に会おう。